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認識力の養成と自己統御

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認識力の養成ということと


自己統御ということとは、


一体どんな関係があるのだろうか。



これを簡単に説明すれば


認識力を適当に涵養(かんよう)しないと、


心の固有する知覚作用が正確さを失い、



その当然の帰結として


正しい自覚とか、あるいは悟りとか


または第六感というような、



いわゆる高級意識に属する


精神作用が低調になり、



ひいては完全な自己統御ということが


充分よく行えなくなるという、


人生に対する重大な事実があるのである。



中村天風



注)涵養…地表の水が徐々に地下に行き渡り、


     地下水となるように、だんだんと


     無理なく、ゆっくり養い育てることを指す。




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▼認識力の養成が大切な理由


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(以下、機関誌「志るべ」に掲載された


『研心抄』現代語表記版第4章より引用抜粋)



多くの人が認識力の養成ということを


往々なおざりにして、


ただいたずらに知識の詰め込みにばかり


熱中している。



そしてその結果、


知識は割合に蓄えられているにもかかわらず



諸事万事に対して認識の欠如や不足を生じ、


しばしば失策や失敗を


しないでもよいのに招いて、


物好きにも人生苦をこうむって悩んでいる。



しかしこのような事態では、


いかに学問を研究し知識の量を増やしても、


結局は学べばいよいよ苦しみ、



深く極めればますます迷うという現象の方が


多く発生し、本当の人生幸福というものを


味わうことはできない。



こういう事実から考えても、


認識力の養成ということは、



広い意味においてゆるがせにできない


重要な人生の事業の一つだということが


できる。



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■ 2月の天風箴言


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時は金なりという諺があるが 真実に於て 


時は 金よりも遥かに貴重な尊とさがある

 
 
 

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