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本能心

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本能心は人間の肉体生命の生存を


確保するために存在している。



したがって、


人類生命中の動物的方面の生存と


生活に必要な各種の作用や職分を


この心が司っている。



たとえば、食欲、性欲、


その他肉体の欲求から発生する各種の欲望、


または一切の感覚念など


といったものがそれである。



一般の動物的感情情念、すなわち、


闘争心、復讐心、憎悪心、猜疑(さいぎ)心、


嫉妬心というような



動物本来特有の低級心性も


この本能心から発露しているのである。



中村天風




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▼怒りの心=不要残留心


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(以下、杉山彦一著『いのちを活きる』


第7章より引用抜粋)



動物は本能をむき出し、


ぶつけ合って生きているから、


闘争や逃走の機会は多かったにちがいない。



そのような闘争社会では、


怒りの心情と怒りの行動は、



相手に勝ち、自らが生き残る、


有力な手段であったのである。



古い皮質だけで生きている動物にとっては、


これ以上の手段はあり得なかったのである。



動物を支配している心は、


本能心と、欲求の満足や不満を感ずる


低次の感情心である。



人間は、古い皮質よりもさらに、


新しい皮質を進化させた。



新しい皮質には、思考活動をする理性があり、


高度なはたらきをする意志もある。



怒りの心は人間も、


過去の進化過程においては


しばしば使用したにちがいないが、



今のように脳が進化した現在、


怒りの心はできるだけ使用しないで


すませたい心である。



怒りの心は、


過去の名残として存在しているが、


これからは整理してゆかなければならない


心である。



天風哲人は、怒りの心を「不要残留心」と


いわれている。



怒りの心を多く残している人や集団は、


原始時代のまま進化していないと


いうことになる。





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■ 8月の天風箴言


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人生は儘ならぬ世界と正念すれば


不自由や不満というものを


少しも苦悶で感じなくなる

 
 
 

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