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俗物

執筆者の写真: bonaondobonaondo

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■  中村天風 | 一日一話


元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話



5/18 俗物


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感情の統御が完全にできず、


わがまま気ままな、自分勝手な、


独りよがりの気持、


否、感情本位で人生に活きている人は、



どんなに事業的に成功したように見えても、


また客観的に偉そうに見えても、



真理の目から見ると、


ただ一個のエゴイスティックな


卑しい下等な俗物としか考えられない。



中村天風



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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は


中村天風著作のなかから特に大切にしたい


言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』


から転載しています。



本日の一日一話の出典は


『哲人哲語』『「惑」の解』です。



【書籍ページはこちら】


▼『中村天風一日一話』




▼『哲人哲語』





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▼わがままな感情、うぬぼれ慢心を


 心から払拭しよう


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(以下、『哲人哲語』『「惑」の解』より


引用抜粋)



私が「人間は感情の動物なり」と


世人が何の不思議もなく


言い慣らしている言葉を、


決して人間への正しい形容ではない、



真理の上から厳粛にいえば


「人間とは感情を自由に統御し得る生物なり」


というべきだと主張するのも、



けだし、「思惑」=感情から発因した


迷妄の然(しか)らしめている結果を


心の中から完全に除去し得ずにいるという、


一大事実があるからである。



修養彼岸の第一眼目は、


まず自我を本位としたわがままな感情と、



おれが自分がといううぬぼれ慢心という


卑しい心情を心から払拭(ふっしょく)し、



「思惑」を心にもたせぬように


することである。



この一事がよく完全に解決されない限りは、


たとえ一時的に、


人生に何もの何事かを得ても、



早晩その末路は憐れなもので


その一生を終えることとなるのみである。



誠に、悟らざるべからざるものは


「惑」なるかなである。



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【書籍ページはこちら】


▼『哲人哲語』





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■ 5月の天風箴言


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真理というものは絶対的で不変であるが


倫理というものは相対的で


従って時代と国情に依って変化し


相違するものである



▼天風箴言の解説は、


 公式HPでご覧いただけます 




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