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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/5/18 俗物
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感情の統御が完全にできず、
わがまま気ままな、自分勝手な、
独りよがりの気持、
否、感情本位で人生に活きている人は、
どんなに事業的に成功したように見えても、
また客観的に偉そうに見えても、
真理の目から見ると、
ただ一個のエゴイスティックな
卑しい下等な俗物としか考えられない。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『哲人哲語』『「惑」の解』です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『哲人哲語』
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▼わがままな感情、うぬぼれ慢心を
心から払拭しよう
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(以下、『哲人哲語』『「惑」の解』より
引用抜粋)
私が「人間は感情の動物なり」と
世人が何の不思議もなく
言い慣らしている言葉を、
決して人間への正しい形容ではない、
真理の上から厳粛にいえば
「人間とは感情を自由に統御し得る生物なり」
というべきだと主張するのも、
けだし、「思惑」=感情から発因した
迷妄の然(しか)らしめている結果を
心の中から完全に除去し得ずにいるという、
一大事実があるからである。
修養彼岸の第一眼目は、
まず自我を本位としたわがままな感情と、
おれが自分がといううぬぼれ慢心という
卑しい心情を心から払拭(ふっしょく)し、
「思惑」を心にもたせぬように
することである。
この一事がよく完全に解決されない限りは、
たとえ一時的に、
人生に何もの何事かを得ても、
早晩その末路は憐れなもので
その一生を終えることとなるのみである。
誠に、悟らざるべからざるものは
「惑」なるかなである。
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【書籍ページはこちら】
▼『哲人哲語』
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■ 5月の天風箴言
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何事を為すにも報償を超越して
それを自己の責務なりと思うて行う時
其行為は尊とい
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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