□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/9/21 不偏愛
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「不偏愛」とは何を意味するかというと、
率直にいえば何ものをも憎まざる
公平無私の純正なる愛情をもって、
人にも物にも、
否、ありとあらゆるいっさいに平等に、
相接することである。
それは繚乱(りょうらん)たる陽光と同様に…。
しかも、この不偏愛の実行ということは、
ただ単に唯善践行の秘訣であるばかりでなく、
厳格な意味からいって、
真人生の本来の真の面目なのである。
だから、万一愛の情けに偏りがあるのでは、
ほんとうの人といえないのである。
中村天風
--------------------------------
天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『真理のひびき』箴言23です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『真理のひびき』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼愛情に偏りを生ずるのは、
心に好悪の感情の激しいものがある結果
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(以下、機関誌「志るべ」に掲載された
「新箴言註釈23」現代語表記版より引用抜粋)
※『真理のひびき』箴言23に該当。
愛情に偏りを生ずるのは、
その人の心に好悪の感情に激しいものがある
結果なのである。
好悪感の感情の激しい人は、
我がままで自制を欠いた
自分勝手な心のために、
知らず知らず自分自身を委縮させ、
その人生がついには自らの言動で
身動きがつかなくなるというジレンマに陥る。
好悪の差別感をはなはだしくもつ人は、
自分もまた他人から同様に好悪される。
好悪感から脱することができて
人に好かれる人になれば、
人生は平らな砥石(といし)のように平坦で、
思うままの満ち足りた人となれる。
人というものは、知識や経験や能力等が
いくら優れていても、
人に好かれる要素に欠けていたのでは、
人と人との間にあって生存し生活する、
いわゆる人間としての存在資格を
確保することは到底難しい。
偉く優れている人が、
なぜ大した出世も成功もしないのか・・・
それを何か不運のように思う人もあるが、
結局は人に好かれる要素に欠けていることが、
その大きな原因として見つかるに違いない。
--------------------------------
【書籍ページはこちら】
▼『真理のひびき』
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 9月の天風箴言
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
正しい愛情とはお互ひが
活きて此世に存在して居るという
厳粛なる事実を
衷心から尊敬し合うことから湧いて来る
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■天風メルマガ発行元
中村天風財団(公益財団法人 天風会)
〒112-0012
東京都文京区大塚5-40-8
TEL 03-3943-1601 FAX 03-3943-1604
E-mail info@tempukai.or.jp
※社内、取引先、ご友人などへの転載は
ご自由にどうぞ。
ただし、無断転載は厳禁です。
出典を必ずご明記ください。
※このメルマガをオススメいただく場合は、
こちらのURLをご案内ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Comments