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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
4/10 自分自身という存在
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自分の心や肉体の存在を
意識的に自覚したのは、たぶん、
生後三年か四年たってからであろうと
推定する。
そこで自分で自分に聞いてみる。
自分自身が心や肉体の存在を
意識的に自覚しなかった当時、
自分というものが
存在していなかったかどうか?
言い換えれば、自分の生命は
存在していなかったかどうかである。
私の生命は、自分自身、
心や肉体の存在を意識的に
自覚するかどうかに関係なく、
既にその以前から
立派に存在していたのである。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『研心抄』第1章です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『研心抄』
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▼心や肉体の存在を自覚していなかった
以前から生命を確保していたもの
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(以下、機関誌「志るべ」に掲載された
『研心抄』現代語表記版第1章より
引用抜粋)
各自の心や肉体の存在を
自覚していなかった以前から
諸君の生命を確保していたものこそ、
諸君の真我=自己の本体で、
それがすなわち真正の自己なのである。
しかもこの真我=真正の自己というものは、
諸君の生後の無自覚な間も、
またその後心の活動が開始されて
様々なことの理解や考察が
できるようになっても、
やはり依然として同一のものなのである。
否、厳密にいえば
諸君がこの世に生れ出る以前から、
既に諸君となるべき生命要素というものは、
厳然としてこの宇宙大気の中に
実在していたのである。
この厳粛な一大事実に思い及べば、
真我=真正の自己というものが、
明らかに心や肉体を超越した
尊厳な一実在であるということが
一層明瞭になりはしないだろうか。
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【書籍ページはこちら】
▼『研心抄』
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■ 4月の天風箴言
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真善美という事は
人の心の何れに該当するものかというに
真と美とは本心に固有するもので、
善とは良心の能動より発動する情緒である
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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