睡眠について
- bonaondo
- 2022年2月18日
- 読了時間: 1分
更新日:2022年2月20日
睡眠というものは
活力の復活を現実になすべく
すべての生物に賦与されたる自然作用である。
したがって睡眠に要する時間というものは、
その人の活力の消耗程度に
相対比例して行われるべきが正当なので、
各人各様決して
一様に一定し得べきものでなく、
同一の人でもその日の活力の消耗程度で
睡眠に8時間を要する時もあり
5、6時間でよい時もある。
その日その時の
活力の消耗の程度に適合する
言い換えれば
生命の要求する時間を睡眠するというのが、
最も自然法則に順応せる方法なのである。睡眠を真に催(もよお)した時に睡眠し、
然(しか)らざる時には睡眠するべく
無駄な努力を為さぬのが最も聡明なのである。
いろいろの方法や手段を講じて
無理にも眠ろうと、
あれこれと種々の努力をしても
なかなか思うように眠れないものである。
それは、何とかして眠ろうと
焦れば焦るほど、
神経が興奮するためで、
その上にかかる無駄な努力をすると、
精力の二重疲労を招来する結果に
陥るのである。
中村天風
笑いと睡眠こそが最良の薬
僕
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