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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
4/13 理智に依存しない人生
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理性や感情というものは、
その人の心身に享受した教養や、
または経験から培養された理智を
根源とするという
忽諸(こつしょ)に付(ふ)すべからざる
大きい事実関係がある。
しかし理智なるものは、
つねに間断なき発育的情勢をもって
推移しているという相対的なものである。
しかるに、かくのごとく、
多分に変移性をもつものに
人生生活を依存すると、
しばしばそこに図らざる蹉跌(さてつ)や、
思いもよらぬミステークというものが
生ずるのは必然で、
せんじつめれば、
人生の悲劇も、地獄も、不平も不満も、
そうした無自覚を基点として
発生するのである。
中村天風
注)蹉跌…失敗や挫折のこと
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『叡智のひびき』箴言22です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『叡智のひびき』
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▼理性を標準とすると…
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(以下、『心に成功の炎を』第5章より
引用抜粋)
理性というのは、一日一分といえども、
同じ状態でいないんです。
つまり、昨日の理性と今日の理性は
違うんですよ。
よくあるだろ?
おととい考えたことを、今日考えてみたら、
ああ、あれよりはこのほうがいいな、
というふうに考え直すことありゃしない?
それは結局、理性というものは向上し、
発達し、変化するからなんです。
だから、今日、自己の理性で判断して、
是なりと思ったことも、
明日になって、
さらに理性の発達にともなって、
あるいはそれが全然反対に非となる
場合だって往々にしてあるんですぜ。
だから、変転変化きわまりなき発達性を
もっている理性を
標準にして生きようとする計画は、
狂っているコンパスをあてにして
航海をするよりまだ剣呑なんですよ。
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【書籍ページはこちら】
▼『心に成功の炎を』
皮革版
机上版
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■ 4月の天風箴言
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真善美という事は
人の心の何れに該当するものかというに
真と美とは本心に固有するもので、
善とは良心の能動より発動する情緒である
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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