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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/11/8 理性の判断は相対的である
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理性の判断するところのものは、
ありふれた常識の判断や、
軽率な感情本位の判断よりは、
はるかに、
論理的価値の高いものを
多く保有しているには相違ない。
が、しかし、いかにその判断が、
論理的に的確厳正であろうとも、
所詮、理性判断なるものは、
厳格な意味で論定すると、
どこまでいっても「相対的」で、
到底本心良心の許諾の如く、
絶対的なものではあり得ないのが
真理である。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『叡智のひびき』箴言29です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『叡智のひびき』
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▼「本心良心」と「理性」による言行
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(以下、機関誌『志るべ』に掲載された
「箴言註釈29」現代語表記版より引用抜粋)
※『叡智のひびき』箴言29に該当。
本心良心による言行とは、
何の後ろめたさ、
つまり少しの気とがめをも
心が感じないことを言い、行うことである。
少しでも自分の言行を弁護したり
理由づけることによって
納得しようとするのは、
それはとりもなおさず、
理性の判断をただちに
本心的なもの良心的なものだと
独善的に断定強調しようとする、
極めて価値のない
いわゆる「独りぎめ」だと言ってよい。
ただし、くれぐれも誤解されたくないことは、
「理性を無用のものだ」というように
解釈しないことである。
優秀な理性心意は、
大いに推奨尊重すべく
大いにその進展を啓発するべきである。
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【書籍ページはこちら】
▼『叡智のひびき』
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■ 11月の天風箴言
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不平や不満を口にする事を
愧(はず)かしい事だと
気がつく様になったら
尠(すく)なくとも自己統御が
出来てきた証拠である
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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