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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/12/16 明鏡止水の心境
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意志の力の現実発現については、
昔からいろいろの手段や方法が
識者によって提唱されているが、
なかでも、
精神を統一して意志を集中させることが
その最も合理的な近道である。
というのは、精神がいったん統一されると
雑念妄念が完全によく排除され、
その精神領域は
いわゆる明鏡止水の状態になるため、
自ずから意志集中ということが
極めて自然的に行われるように
なるがためである。
中村天風
注)明鏡止水…邪念が無く、静かに
落ち着いているような、
澄みきった心の状態のこと
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『研心抄』第3章です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『研心抄』
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▼精神統一とは
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(以下、尾身幸次著『成功への実践』第4章
より引用抜粋)
多くの人が精神統一とは、何か一つのことに
一心不乱に心が注がれている状態を
いうのだと考えているようであるが、
それは大きな間違いである。
そのような状態は、
一つの物事にとらわれている「傾注」であり
「執着」という状態にすぎない。
「傾注」とは、
何か非常に興味のあることに惹かれたり、
面白いことに遭遇したりして、
あえて意識的に集中しようとせずとも、
自然に心がそこに注がれることをいう。
物事に集中するということは、
けっして心を対応するものに
とらえてしまうことはない。
反対に、心がその対象物を完全に
補足することなのである。
ようするに、
傾注と集中はまったく正反対であり、
このことをわれわれは混同しがちである。
「傾注」は、写真を撮るときに
ある対象物に焦点を合わせると、
どうしても他のピントが
甘くなってしまうようなものである。
これに比べて、「集中」とは、
対象物が磨き上げた鏡に映るように、
そこに映っているものはすみずみまで
明瞭に把握できることなのである。
したがって、本当に集中ができていれば、
心の前に現れたいっさいを
完全に把握することができるので、
心の働きが非常に高度になり、
どんなこともミスなくやりおおせる。
しかし、
一点にばかり心が向かっている傾注では、
思わぬ心の隙から、
せっかく努力したことが最後の土壇場で
無駄に終わるというようなことにも
なりかねない。
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【書籍ページはこちら】
▼尾身幸次著『成功への実践』
机上版
皮革版
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■ 12月の天風箴言
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真理を践行するものは
猥(みだ)りに他人の批評を
為す勿れである
否その閑(ひま)があるならば
自分自身を厳正に批判するがよい
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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