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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/7/29 悩みのない心
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「悩み」のないときは、
心頭に取り越し苦労というような思念現象も、
またその他の消極的感情情念も
いささかも発生していない。
だから、この現象に鑑みるとき、
明るい朗らかな人生に活きるのには、
まず悩みという心理現象を心に持たせぬよう、
平素正しい準備を施すことが、
何よりも肝心な人生の要諦なのである。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『叡智のひびき』箴言3です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『叡智のひびき』
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▼万物流転
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(以下、中村天風講演録より引用抜粋)
万物流転とは、一切の事柄は、
その何ものたるとを問わず、
時の推移とともに
常に変遷変化しているということ。
健康や運命の中に生じた事柄でも、
いつまでも、
その状態でいくんじゃないんだよ。
だから、言い換えれば
悪いことばかりが続くんでもなければ、
またさりとて、
良いことばかりが続くんでもないんだよ。
波に高低があるがごとく、
時下に朝昼晩の変遷があるがごとく
流転してるんだよ。
流れ、転じる。
よしや人生の非業悲劇に見舞われてもだよ、
やがては晴れん秋の夜の月。
照り輝く月が雲に覆われて
光が見えなくなった。
嫌だな、今まで見えてた月が、
と思う気持ちはだれでもある。
そのうちまた、雲が流れ去って、
煌々(こうこう)たる月を見ると
「ああ、いい月だ」。
それは要するにやがては晴れん、秋の月だ、
というような気持ち。
こういう気持ちで生きていくと、事、物から
心が縛られないんだよ。
それが容易に悟り得ないというのは、
結局心の中に、
その悟を妨げる雑念、妄念が
しょっちゅうあるからだろうな。
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■ 7月の天風箴言
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「思ひやり」という事を現実にするには
先づ何を措いても
相手方の気持になって考へて見る事である
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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■天風メルマガ発行元
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