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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/8/27 得意の時にこそ
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人生に、最も注意すべきことは
得意の時にひとしお心の備えを緩めぬよう、
心がけることである。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『真理のひびき』箴言14です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『真理のひびき』
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▼残心
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「心の備えを緩める」ということについて、
天風は武道の「残心」を例に出して
説明をしています。
「残心」は
武道を志す方だけではなく、
誰にでも共通して必要とする心なのです。
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(以下、機関誌「志るべ」に掲載された、
「箴言註釈14」現代語表記版より引用抜粋)
※『真理のひびき』箴言14に該当。
残心という言葉は、
闘い終わったあとの心構えということを
意味するのである。
闘う前の心構えと、
闘っている最中の心構えと、
闘い終わったときの心構えに、
いささかも差もあってはならないという
戒めなのである。
すなわち、
闘い終わった際も闘っている最中と同様、
かりにも安易に心を緩めるなと
いうことなのである。
特に勝利を得た時は、
一層この心構えを厳重にすべし、
と戒めている。
なぜかというと、誰でも勝利を得ると、
勝った!!という得意感=安心感が
即座に心に生ずるものである。
すると同時に心の備えに、緩みが生じて、
武道家の最も恐れる隙というものが
続いて生じるからである。
「体くずれ」、
又は「構えやぶれ」という状態になる。
残心というのは、
事前事後いかなる場合にも
隙を作らないように
心に備えを持てということなので、
言い換えると、古い諺(ことわざ)の訓える
「終りを慎むこと始めの如くあれ」と
いうのと同様のことなのである。
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【書籍ページはこちら】
▼『真理のひびき』
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■ 8月の天風箴言
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一切の事柄をすべて感謝に振かへて
考へられない人は
完全に天風教義を実行して居る人とは
いへない
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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