□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
3/21 大定心(だいじょうしん)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「大定心」というのは、どんなとき、
どんなことにも、いささかも動揺せぬ心、
いいかえると、いかなる場合にも、
怯(お)じず、怖れず、急がず、焦らず、
いつも淡々として
極めて落ち着いている心である。
これをもっと適切な状態でいえば
「何事もないときの心と同様の心の状態」
である。
あの古い句で有名な
「湯上りの気持ちを欲しや常日頃」
というのが、
この心持ちを最も真実に形容表現している。
要するに、何事もないときの平静の心こそ、
大定の心なりということである。
中村天風
--------------------------------
天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『真理のひびき』箴言14です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『真理のひびき』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼事あってこその人生
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(以下、中村天風講演録より引用抜粋)
事があっての人生。
健康的にも、運命的にも、
常に何事かの出来事の中に
纏綿(てんめん)せざるを得ないのが、
人の世の約束なんだもの。
また、約束なんだから、
逃れ、能わないのが当然だ。
煩悶の現在ある人は
「これがなくなったらなあ」と
思うだろうけれども、
またすぐあとから波が折り返すように、
違った姿で煩悶ができてくるのが人生だよ。
だから健康の方面だって、
運命的な方面だって、
しょっちゅう折り返されてるんだ。
だから、
よしや不幸にして病に冒されてもだよ、
また不運の渦巻きの中に落ち込んでもだ、
悠々自若として
少しもその事柄から心を乱されず、
さながら事なき日と同様に、
その事柄に応接していくという
気持にならないと、
本当の安心立命というものは
味わえないわけだ。
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 3月の天風箴言
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
油断をするといつしか
「誓」の言葉を空文にして
活きて居る事があるから
十分気をつけねばならない
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■天風メルマガ発行元
中村天風財団(公益財団法人 天風会)
〒112-0012
東京都文京区大塚5-40-8
TEL 03-3943-1601 FAX 03-3943-1604
E-mail info@tempukai.or.jp
※社内、取引先、ご友人などへの転載は
ご自由にどうぞ。
ただし、無断転載は厳禁です。
出典を必ずご明記ください。
※このメルマガをオススメいただく場合は、
こちらのURLをご案内ください。
Comments