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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/10/23 周章狼狽の愚
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多くいうまでもなく、
人間というものは、
いかなる場合にもその人生に活きる際、
慌ててはいけないのである。
というのは、
人生に生ずる錯誤や過失というものは、
その原因が、
心が慌てたときに多いからである。
慌てるというのは、
またの名を周章狼狽というが、
これは心がその刹那放心状態に陥って、
行動と精神とが全然一致しない状態を
いうのである。
心がこうした状態に陥った時というものは、
意識は概ね不完全意識に
なっているのである。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『真理のひびき』 箴言21です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『真理のひびき』
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▼急ぐ時にはまず心を調える
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(以下、杉山彦一著『いのちを活きる』
第9章より引用抜粋)
人々が一番多く失敗するのは、
急いで事をする時である。
急ぐ時には、先へ、先へ心は焦る。
先の結果に気をとられ、心は分裂するから、
只今の足許はおろそかになる。
日常生活で、
急がねばならないことがしばしばある。
緊急の時には、心を冷静に堅持して、
動作を敏速にすればよいのである。
急ぐ時、心をせかしてはならないのである。
急ぐと心が荒れる。
慌ただしいという字になる。
慌ただしい中で平常心を亡(うしな)うと、
忙しいという字になり、
忘れるという字にもなる。
心がそわそわして気ぜわしさを感ずる時は、
まず坐ることである。
どっかりと坐ると、その体勢から
心に落ち着きが出てくるものである。
イライラして歩き廻っていると、
焦燥感はつのるばかりである。
まず坐り、ゆっくりと、長く、深い呼吸を
するがよい。
ゆるやかな呼吸は、心を和やかにする。
体の緊張感を解く副交感神経が
作動してくるからである。
そして養動法を行うがよい。
そのリズミカルな動きは、
気持ちを落ちつけてくれる。
また心を静かに澄ます安定打坐法は、
心の安定に大いに役立つ。
急がねばならない事に出合ったら、
ここだここだと、
心を焦らさず、分散させず、
注意の集中を心がけることにしよう。
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【書籍ページはこちら】
▼杉山彦一著『いのちを活きる』
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■ 10月の天風箴言
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何としても怒り悲しみ怖れを
抑制する事の出来ない時は
そういう時こそクンバハカ密法の
修練に最も都合のよい時であるから
一段と真剣に実行するがよい
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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