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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/12/7 同情のカン違い
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気がつかないどころか、中には、
自分の思い方考え方の間違っていることに、
同情している奴があるだろう。
「こういうときに、こういう考え方を
しちゃいけないかもしれないが、
俺は凡夫(ぼんぷ)なんだ。
おまけに他人の身の上じゃない。
これが怒らずにいられるか」と。
しかし、真理というものは、
事情に同情してくれず、
また弁護もしてくれない。
思い方考え方が少しでも消極的であると、
肉体生命の上に、驚くべき、
よくない変化が現れてくる。
中村天風
注)凡夫…仏教用語。仏教の教えを
理解していない人。
凡人、普通の人の意味。
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
宇野千代著『天風先生座談』です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼宇野千代著『天風先生座談』
文庫本
単行本
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▼消極的感情が身体に与える影響
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(以下、機関誌『志るべ』に掲載された
『真人生の探究』現代語表記版第2章より
引用抜粋)
人間が激情に襲われると、
特に消極的な感情に襲われると、
著しく呼吸の状態に変化が起きる。
すなわち溜息をついたり、
呼吸が浅くなったり、
精神的不調に陥ったりする。
人は感情が高ぶると一般に呼吸が浅くなり、
酸素不足に陥る結果脳が酸欠状態になって、
脳神経の機能が低下する。
するといわゆる自律神経の失調を来たし、
生命維持に重要な役割を果たしている臓器に
重大な影響が現れる。
だから実際に、
怒ったり怖れたり悲しんだりすると、
血圧が上がったり、呼吸が速くなったり、
下痢をしたりするのはこのためなのである。
生命全体の広範囲にまで
その影響が波及することを思うと、
消極的感情に更に一層用心しなければ
ならないことを痛感させられると思う。
そして、このように影響があるという事実は、
どれもみな、心の態度が消極的となり、
その結果、肉体生命を維持する各機能を
直接間接に司どる各神経系統が
その活動力を低下させるため、
それが一切の根本的原因になるからである
といえる。
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【書籍ページはこちら】
▼『真人生の探究』
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■ 12月の天風箴言
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真理を践行するものは
猥(みだ)りに他人の批評を
為す勿れである
否その閑(ひま)があるならば
自分自身を厳正に批判するがよい
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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