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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/8/29 六十の手習い
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老人になると物覚えがわるくなるというが、
老年になったために
記憶力が減退したのではない。
大抵の老人は
自身の若い時代のことなどを話し出すと、
その当時の事実を細大もらさず
実に詳細に述べる。
老年になったから
記憶力が減退したのではなく、
注意力が散漫になり、
物事を完全に記憶しないようになったのに
相違ない。
老年者でも有意注意を習性化すると、
青年に劣らぬような
記憶力が作られることからでも
この消息は諒解(りょうかい)される。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『研心抄』第3章です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『研心抄』
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▼有意注意の習性化
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(以下、機関誌「志るべ」に掲載された
『研心抄』現代語表記版第3章より引用抜粋)
有意注意を習慣化する最も適当な訓練法は、
「何事を行う際にも決して気なしに
行わぬことを心がける」のである。
万事すべてを真剣な気持ちで行うのである。
そしてこれを的確に具体化するには、
毎日実生活を送る際、
ある時間と仕事とを特定して、
「気を込めて物事を行う練習」を
する事である。
たとえば手紙を書く間とか、
または読書する間とかいう時、
その時間内だけは絶対的に真剣になって
行うというようにするのである。
とりわけ自分が平素あまり興味をもたない事、
言い換えると気乗りのしない事や、
または気の急くような事、
あるいは大して価値のない事、
もしくは慣れ切って
熟練している事を行う際は、
とくに一層気を打込んで行うように
心がけるのである。
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【書籍ページはこちら】
▼『研心抄』
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■ 8月の天風箴言
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一切の事柄をすべて感謝に振かへて
考へられない人は
完全に天風教義を実行して居る人とは
いへない
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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