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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/6/17 人間の尊さ
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人間には、人間がひとたび
自分自身の本質の尊さというものを
正しく自覚すると、
「心」が自然と自己自身を気高い人生に
活きるようにリードするという必然性がある。
だからそうなるとその人は、
必然的にどんなわずかな時間でも、
いつも価値ある人生を活きられることになる。
そもそも人間の本質というものが、
いかなる尊さをもっているかというと、
人間というものは、厳格に論断すれば、
健康的にも運命的にも、
常に幸福に恵まれるように
本来が作為されていうという点に帰納される。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『真理のひびき』箴言2です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『真理のひびき』
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▼随所に主となる人生
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(以下、杉山彦一氏による教義解説)
人間を人間たらしめている本質が本性である。
これはまことに清らかで尊い性であるから、
天風先生はこれを霊性といわれた。
人は誰しも本性を持っているが、
雑念や煩悩の心では、
とても本性を自覚することはできない。
そこで散乱している心を一つにまとめ、
心を純化させてゆく安定打坐法が必要となる。
雑念や妄念という
心の曇りや汚れを払拭すれば、
そこにこうこうとして明るく澄み、
また、金剛不壊の強さをもつ本性が
顕現される。
この強く尊く、
そして絶対的な積極性をもつ本性が
顕現すると、
「たとえ身に病いがあっても、
心まで病ますまい。
たとえ運命に非なるものがあっても、
心まで悩ますまい。
否一切の苦しみをも、
なおたのしみとなすの強さを心にもたせ」
(坐右箴言)ることが可能となり
病いにも不運にもおびやかされない
無畏(むい)の心境に到達する。
そして人生さまざまな出来事に
際会しようとも、
「晴れてよし、曇りてもよし富士の山」と
いう心境にて、
環境に左右されない主体性が確立される。
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■ 6月の天風箴言
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自分の心の中に何かの悩みがあるならば
先づそれは「取越苦労」か
或は「消極的思考」かの何れかである
故に入念に省察すべし
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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