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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/12/10 中途半端な理性の弊害
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文化民族の一番いけないことは、
理性がなまじっか中途半端で
発達しているから、
ときには肉体が自分だと思ったり、
ときには心が自分だと思ったりして、
鳥かごの中のカナリアと同じで、
あっちに飛んだり、こっちに飛んだりして、
両方から来る複雑な、
言い知れない煩悶や苦しみで、
一日一分といえども
安心した人生を生きられない
哀れな人間ができてしまう。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は中村天風講演録です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
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▼自分の正体を知ると
毎日の人生に安心感を感じるようになる
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(以下、中村天風講演録より引用抜粋)
自分というものの正体は、
肉体でもなければ、心でもない。
気体が私だと思っている。
この厳粛な事実を、
今日から、改めて自分の人生観の根底に
置き換えてごらん。
そうすると、今までと全然違った、
想像以上の安心感が、毎日の人生に、
これはこう思おうと思わなくても、思える。
肉体が自分だと思ったら、
何もできやしないね。
できるはずがない。
その勇気が出てこないもの、
肉体が自分だと思えば。
私は片一方の肺しか
役に立つ肺を持っていない。
全然価値のない、できそこないみたいな体。
しかも一番体に障るのは声を出すこと。
その体に障ることを
何とも思わずにやっているんだ。
私は体で生きていないからです。
私は、私の見えない気体で、
私の命の全体を掌握している。
そして、体は根本となっている気体が
支配している。
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■ 12月の天風箴言
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真理を践行するものは
猥(みだ)りに他人の批評を
為す勿れである
否その閑(ひま)があるならば
自分自身を厳正に批判するがよい
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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