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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/8/3 世の先覚者として
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今や、世はまさに複雑混沌の時勢である。
そして、正当の人生自覚をもたぬ人々は
些細なことにも心の平静を失い、
憤怒の激情や煩悶や憂鬱の劣情に陥りやすい。
したがって、すなわちこのときこそ、
人生真理をよく理解し、
かつ尊重するわれらが
人の世の正しい先覚者となって、
できる限り平和に活きる人生のときの
長からんことこそ、
真の人生の本来の面目であることを、
事実の行為を模範として明示すべきである。
またそれを
われらの最高の理想とすべきである。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『真理のひびき』箴言27です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『真理のひびき』
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▼心の平静を失い、
腹を立てている人に出会ったら…
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(以下、機関誌「志るべ」に掲載された
「新天風箴言27」現代語表記版より引用抜粋)
※『真理のひびき』箴言27に該当。
人間が、原因がどうあれ
腹を立てているときの心理状態は、
決して正常な心理状態ではないのである。
腹を立てている状態は、
怒りという激情が
突発的に爆発したときのことをいうので、
たとえ外から見て
冷静であるかのように見えても、
事実においては、全く平静を失って、
異常な興奮状態に陥っているときなのである。
たとえ善意にしても、
その腹を立てている人の心もちに、
かりにも共鳴したり、
あるいは同情的な言動をあえてすれば、
そればまさに燃えている火に風を送って
煽(あお)りたてるのと同様の結果になる。
できる限り、誠心誠意、
その怒りの激情を鎮静化させて
平常の平静心に立ち還るように、
その誘導に全力を尽くすことを
交人態度の心がけの第一とすべきであると
言いたい。
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【書籍ページはこちら】
▼『真理のひびき』
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■ 8月の天風箴言
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一切の事柄をすべて感謝に振かへて
考へられない人は
完全に天風教義を実行して居る人とは
いへない
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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