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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2022/6/24 まず気分から若返る
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年寄りじみたものの言いようや動作を
できるだけしないように注意することである。
ものを言うときも、
溌剌(はつらつ)とした気分で、
丹田の力で、
できるだけ勢いのある音声を発するようにし、
立ちふるまいも活発にすることである。
いわゆる若返り法や健康法の
効果をあげることの根本には
これが必要である。
要するに、第一に必要なことは、
まず気分から若返ることである。
すなわち精神を青年にすることである。
これが命の源泉である。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『錬身抄』第10章です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
▼『錬身抄』
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▼宇野千代から見た88歳の中村天風
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(以下、宇野千代著 中村天風述
『天風先生座談』「天風先生と私」より
引用抜粋)
初めて先生に会った人は、
先生の年齢を聞いてびっくりする。
私がお会いしたのは、
先生の八十八歳のときであるが、
武術で鍛えた先生の体は、
しゃんと直立して、微動だにしない。
顔にはしわがない。ぴんと張った頬は、
紅を塗ったかと思うほどあかく、
艶(つや)がある。
大きなその眼は、
眼光炯々(けいけい)としたかと思う瞬間に、
一種形容しがたい微笑を含んで、
子供のようであった。
先生はたぶん、おしゃれと言うのかと思うが、
藍色紬(つむぎ)の着物に
同じ地質の淡色の羽織、
襦袢(じゅばん)の袖の色も水色で、
羽織の紐(ひも)まで色が考えてある。
やや派手な縞柄の袴まで、
寸分の隙もないいでたちだが、
講話が始まると、
その強烈な印象は雲散霧消して、
人々はただただ、
その話術の囚(とりこ)になる。
恐らく、先生のこのおしゃれも、
小さん級の話し方と一緒に、
愚者を誘い込む一種の術かと思いながら、
私はいつでも、
先生に見惚れていたことを忘れない。
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【書籍ページはこちら】
▼宇野千代著『天風先生座談』
文庫本
単行本
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■ 6月の天風箴言
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自分の心の中に何かの悩みがあるならば
先づそれは「取越苦労」か
或は「消極的思考」かの何れかである
故に入念に省察すべし
▼天風箴言の解説は、
公式HPでご覧いただけます
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