top of page

「集中」と「傾注」

  • 執筆者の写真: bonaondo
    bonaondo
  • 2024年4月19日
  • 読了時間: 3分

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■  中村天風 | 一日一話


元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話



4/19 「集中」と「傾注」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



心の前に現れた事物現象なり、


または仕事などに、


他意なく一心不乱に心が注がれる状態を


精神統一というのではない。



それは精神統一の枢要条件である


「集中」ではなく、


「傾注」であり、「執着」であり、



極言すれば


「凝滞」であり「放心」なのである。



真正の精神統一とは、事物事象を


心の中に集約集中せしめることである。



心を心の対応するものに捉わしめず、


心にそれを完全に捕捉することである。



中村天風



--------------------------------



天風メルマガ「中村天風 一日一話」は


中村天風著作のなかから特に大切にしたい


言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』


から転載しています。



本日の一日一話の出典は


『真人生の探究』第2章です。



【書籍ページはこちら】


▼『中村天風一日一話』




▼『真人生の探究』





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 


▼天風先生の集中と転換


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



(以下、杉山彦一著『いのちを活きる』


第9章より引用抜粋)



私が学生時代の時、


天風哲人のお教えをいただきたく、


お宅に参上した。



お部屋に通されると、


天風哲人は英文タイプを打っておられた。


私は固くなって黙って座っていた。



「話があって来たんだろ」


「タイプの邪魔をしてはいけません・・・」


「タイプは、眼と手があればできるんだ。


 耳は空いているのだよ。早くいいなさい」



私はおそるおそる、哲人のお耳に向かって


事の次第を申し上げた。



「それは、こうなんだよ」と先生は


詳しく私に語りかけながら、


タイプの手を休めることはなかった。



天風哲人の注意は、私とタイプの間で、


素早い集中と転換を


確実にくり返していたのである。



それが私から見ると、


二つのことを一挙にやっているように


見えるのである。



自らの意思で、対象に注意を集中し、


また転換することを、


一糸乱れず敏速にやってのけるのが、


賢者の心の使い方である。



--------------------------------



【書籍ページはこちら】


▼杉山彦一著『いのちを活きる』





□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■ 4月の天風箴言


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



真善美という事は


人の心の何れに該当するものかというに


真と美とは本心に固有するもので、


善とは良心の能動より発動する情緒である



▼天風箴言の解説は、


 公式HPでご覧いただけます 




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■天風メルマガ発行元


 中村天風財団(公益財団法人 天風会)


 〒112-0012


 東京都文京区大塚5-40-8


 TEL 03-3943-1601 FAX 03-3943-1604






※社内、取引先、ご友人などへの転載は


 ご自由にどうぞ。


 ただし、無断転載は厳禁です。


 出典を必ずご明記ください。



※このメルマガをオススメいただく場合は、


 こちらのURLをご案内ください。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 
 
 

最新記事

すべて表示
正心誠意

4/14  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 真の人生幸福というものは、 自己を本位とする相対的意識の中から 生ずるものではなく、 つねに、正心誠意(本心良心)という 調和享容の絶対意識の中からのみ生じる。 もっとわかりやすくいうならば、 お互い人間の心が、 自分以外の他の人々の幸福を望む気持ちで、 一つに結ばれない限り、 広い意味における、 人々の共同幸福は 望んでも事実化されないの

 
 
 
理智に依存しない人生

4/13  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 理性や感情というものは、 その人の心身に享受した教養や、 または経験から培養された理智を 根源とするという 忽諸(こつしょ)に付(ふ)すべからざる 大きい事実関係がある。 しかし理智なるものは、 つねに間断なき発育的情勢をもって 推移しているという相対的なものである。 しかるに、かくのごとく、 多分に変移性をもつものに 人生生活を依存すると

 
 
 
相手方の気持ちになる

4/12  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 相手方の気持ちになるということは、 わかりやすくいえば 「自分が先方の立場にいたらどうであろうか」 ということを考えることなのである。 実際! 自分以外の人の心持ちを理解しあうことが できるという特殊の精神能力を、 人間だけに賦与されているのはなにゆえぞ、 と考えたら、 何事に対しても、まず 相手方の気持ちになって考えてみることが、 すべて

 
 
 

コメント

5つ星のうち0と評価されています。
まだ評価がありません

評価を追加
bottom of page